あなたは月の名前を何個知っていますか?
月には三日月や満月など誰でも知っている名前の他にもたくさんの呼び名があります。
昔の日本の人たちは夜空に浮かぶ月の形を見て、様々な思いを馳せて月に名前をつけて呼び、日々の生活を楽しんでいました。
昔から続く風情ある月の名前を知って、夜空を見上げた時に見える月を楽しめるようになったらステキだと思いませんか?
月の形が変化するの30日のサイクル
地球から見える月の姿は毎日少しづつ変わっていきます。
全く光が当たらない真っ暗闇の中の新月から、徐々に月の輝きは大きくなってゆき、太陽の光を全面で受け取りまんまるに光輝く満月になったのち、光は欠けていきまた闇の中の新月に戻ります。
この新月から次の新月までの月の形が変わるサイクルは約30日間あり、その中でも特に特徴的な月の日に名前がつけられました。
月の呼び名
30日間で変わりゆく月は、新月の日を1日目として数えはじめると30日目でまた次の新月になります。具体的にどんな名前があるのか見ていきましょう!
1日目 新月、朔(さく)
太陽と月が同じ方向にあるので月は全く見えず、月明かりのない真っ暗な状態です。
2日目 二日月、繊月(せんげつ)
新月から数えて2日目の月なので二日月(ふつかづき)と呼びます。
日が沈んだ後、月の縁だけが細く光り糸のような細い月に見えるため繊月(せんげつ)とも呼ばれます。
3日目 三日月、眉月(まゆつき)、若月(わかつき)
誰もが知っている三日月は右側が輝いている月で、眉のような形の月に見えるので眉月とも呼ばれます。
新月から3日目の月のことを三日月と呼ぶので、左側が輝いている月は厳密には三日月ではありません。
ちなみにフランス語では三日月のことをcroissant(クロワッサン)といい、あのパンのクロワッサンの形は三日月の形からつくられたものです。
7日目 上弦の月、半月、弦月(げんげつ)、弓張月(ゆみはりづき)
月の右半分が輝いている半月を上弦の月と呼びます。
その美しい形は弓に張った弦になぞらえ、弦月(げんげつ)や弓張月(ゆみはりづき)とも呼ばれます。
13日目 十三夜月(じゅうさんやづき)
十三夜月(じゅうさんやづき)は十五夜の月の次に美しい月と言われている月で、満月に向かってこれからさらに満ちていく縁起のよい月とされています。
14日目 十四夜月(じゅうよっかづき)、小望月(こもちづき)、待宵月(まつよいづき)
満月前日の月を十四夜月(じゅうよっかづき)といいます。
満月への期待を大きくふくらませていくので小望月(こもちづき)と呼んだり、次の夜に現れる満月を待つ月として待宵月(まつよいづき)と呼んだり、昔の人は満月前夜の月に名前を付けて月に思いを馳せていました。
15日目 十五夜の月、満月、望月(もちづき)
満月は何ひとつ陰ることなく光輝く美しいまんまるの月です。
特に旧暦8月15日の夜空に浮かぶ月はもっとも美しいと言われていて、毎年秋の十五夜のお月見は多くの日本人が夜空を見上げてその月の美しさを楽しみます。
望月は古典で満月を表す単語として使われ、竹取物語では月からかぐや姫の昇天のシーンで使われています。
16日目 十六夜月(いざよいつき)
見た目はほぼ満月に近い月ですが、満月以降は月の出が毎日およそ50分ずつ遅くなっていくため、満月の日より少し遅れて空にあらわれます。
「十六夜」と書いて「いざよい」と読み、ためらうという意味があります。
まるで月が出てくるのをいざよう(ためらっている)ようだとして十六夜月と名付けられました。
17日目 立待月(たちまちづき)
満月から2日経ち、月の出が2時間弱遅くなります。そのため昔の人々は月が現れるのをまだかまだかと立って待っていたので立待月(たちまちづき)と名付けられました。
18日目 居待月(いまちづき)
満月から右側が少し欠けている月で、月の出は満月より約2時間半遅くなります。
月が見えるのを居間で座って待つ月として居待月(いまちづき)と呼ばれますが、待ちくたびれて居間に座ってしまうからそう名付けられたという説もあります。
19日目 寝待月(ねまちづき)、臥待月(ふしまちづき)
さらに月の出が遅くなり、もう床に入ってふせて寝て待つほどなので寝待月(ねまちづき)、または臥待月(ふしまちづき)と呼ばれます。
「臥(ふす)」は横になってねる、うつ伏せになるという意味です。
20日目 更待月(ふけまちづき)、亥中の月(いなかのつき)
夜も更ける頃になってやっとあらわれる月なので更待月(ふけまちづき)と呼ばれます。
時間でいうと亥の刻の中頃(現在の午後10時頃)にあらわれる月なので、亥中の月(いなかのつき)とも呼ばれます。
23日目 二十三夜月(にじゅうさんやづき)、下弦の月
月の左半分が輝いている半月を下弦の月と呼びます。
真夜中に昇り昼ごろに沈むため、夜明け以降の青空の時に見える半月は下弦の月です。
26日目 有明月(ありあけづき)
三日月は月の右側が輝いている月ですが、その左右対称にあたる月の左側が輝いている三日月は有明月(ありあけづき)と呼ばれます。
この月は夜明けの有明の空に昇るので有明月と名付けられました。
30日目 三十日月(みそかづき)
見た目はほぼ新月に近い状態で非常に細い三日月です。
太陰暦ではその月の月末、30日頃に出るので三十日月(みそかづき)と呼ばれます。
その名残で現在でも月末の日を晦日(みそか)、12月末日を大晦日(おおみそか)と呼びます。
まとめ
月の名前はたくさんありますが、美しい名前や風情ある名前も多いですよね。
月に興味を持って夜空を見上げる機会を増やすことで、月のさまざまなパワーをうまく日々の生活に取り込んでいきやすくなります。
誰もが知っている新月、三日月、満月以外に、他に1つでも自分のお気に入りの月の形や気になる月の形の名前を覚えて月のある生活を楽しんでください。